センサ回路やコネクタのはんだづけ、取付金具の製作、屋上へのセンサの取付と配線、計測プログラム作製、ホー
ムページの作製と改善、センサのメンテナンス、etc. 色々なことをやってもらいました。
 学生さん達には、1人1人の寄与は小さくても、協力によって大きな成果につながることを実感してもらえたかなと
思います。同時に、全体の完成度80%くらいにまで持っていくことは比較的容易でも、その先が非常に大変であり、
それこそが真に重要なのだ、ということも感じてもらえたのではないでしょうか。それは、メーカが製品を世に送り出
すことにおいても全く同じであり、製品づくりの難しさと喜びに触れることにもなったのではないかと思っています。





苦労話

電子回路の作製
 はんだづけの練習を兼ねて、まず最初にLEDイルミネーション回路の製作を行いました。
 結果は…最初からまともに点灯した人は少数。
 まあ、日頃はんだごてを持つことなどないので、無理もないでしょう。
 これでは多ピンコネクタのはんだづけは難しいだろうな…という悪い予感が頭をよぎりました(笑)

工作
 なるべく手作りで、という基本方針がありますから、アルミやアクリル、塩ビなどの素材を用いてセンサや
インターフェースのケースや支柱などを作らねばなりません。もちろん、学生さん達は工作機械をまともに
使った経験などありません。なにしろ危険ですから、非常に気を遣いました。こちらが全部やっては意味は
ないし、かといって怪我をさせるわけにはいきません。簡単なものから徐々に難しいものへ移行するように
しました。しかし、全くの初体験と一回経験しているのとでは差は歴然で、先日、物理実験でヴァンデグラフ
を作ろうということになったのですが、その時にもずいぶん役立ったようです。日頃、研究室ではちょっとした
器具を製作できる技術を持っていると格段に効率が上がることが多々あります。研究室に入ってからも、この
経験を生かしてほしいと思います。

設置
 雷センサと花粉センサは後から設置したわけですが、気象センサだけでもかなりの配線の束になり、おまけに
気象用ではないADCを使うためADCは室内に設置することにしました。なるべく配線を短くするよう工夫は
しましたが、それでも線の長さは5mにもなってしまい、気温や湿度のセンサの出力をチェックしたところ、
案の定ズレが生じていたため、標準計測器と比較して校正することにしました。
 さて、多ピンコネクタのはんだづけも終了し、いよいよセンサの取付作業に入ることになりました。30mmの
ホールソーでドラフト用の直径30cmの塩ビパイプの分厚い蓋に孔をあけ、誘導用のワイヤを中から出して、
屋上に居る仲間と携帯で連絡を取り合いながらケーブルの設置作業に入ります。
 ところが、、、ここで大問題発生!!
 センサの中にはバイアス電源が必要なものがあり、多ピンコネクタの配線をする時に、ついでにACアダプタ
からの配線まではんだづけしてしまっていたのでした。悪いことに、ACアダプタはノイズを考慮してスイッチング
タイプではないものにしたのでサイズが大きく、ホールソーの孔は通らない(汗)。
 早速対策会議が開かれ、出た結論は「強行突破!」(笑) 寡黙で眼光鋭い修平君がやおらインパクトドリルを
取り上げ、脚立に登って悪い足場をものともせず、汗まみれになってズドドドド…と孔をあけまくります。
30分後、見事に孔は広がり、大型のACアダプタがぎりぎり通り抜けて、ようやく配線作業が終了しました。

ホームページ作成
 さて、計測系とプログラムはさほどの苦労もなく出来たのですが、問題はこのホームページです。なにしろ、
「情報系希望者以外限定」のメンバーですから、HTMLやJAVAは一応履修しているものの、この手のコンテ
ンツをリアルタイムにアップデートして表示するようなものを作るのは正直無理があります。そこで、考えたの
が究極の手抜きである「計測画面そのまま貼付作戦」(笑)でした。ごらんのように、ホームページにそのまま
計測画面が貼り付けられています。JAVAでリアルタイムに動く雷センサの表示画面との対比が痛いところ
ですが、とにかく結果を先に出したいということで、やむなくこの奥の手を使うことにしました。
 学外のユーザーの皆さんからはお叱りを受けそうですが、何卒ご理解下さいますよう御願いいたします。

携帯サイト作成
 懸案だった携帯サイトもやっとこさ出来上がりました。LabViewのHTML生成関数を使っています。
 イメージはサーバにまとめて入れていますから、丸ごと入れ替えれば色々なタイプの画面が出来上がります。