学生生活卒業後の進路

主な進学・就職先2016-18年度

【進学】

  • 京都府立大学大学院、京都大学大学院

【教員】

  • 京都府教育委員会

【公務員】

  • 京都府、奈良県、京都市、長岡京市

【民間企業】

  • ANAウィングス、ELECOM、GSユアサ、TMTマシナリー、アンダーソン・毛利・友常法律事務所、京セラ、京都銀行、京都市立芸術大学、京都信用金庫、京都中央信用金庫、京阪ホテルズ&リゾーツ、福寿園、光村図書出版、明治安田生命保険、ローム
欧米言語文化学科で学んで   卒業生 杉山東洋
卒業生

  •  一回生の4月、高校のノリのまま大学生活を送っていた私に人生を変える衝撃を与えたのは、欧米のA教授の下で毎月開催される映画上映会でした。『カスパー・ハウザーの謎』という、観る者を突き放すようなその映画を観て以来、今まで知らずにいた映画の魅力に取りつかれました。さらに欧米言語文化学科では、多くの先生方がしばしば映画を使い、鮮やかに欧米の社会、文学を語ってくださいます。そうした影響もあり、私は本学の映画制作部で衝動に駆られるように脚本を書き、映画を作り始めました。
     また、三大学共同の教養科目の授業では、他学部や他大学の先生方や同輩とのつながりができました。それらの縁から、先輩に誘われ、なんと思想家の内田樹さんをお招きしての講演会を開催することとなります。その内容を一年後、全国の公立大学から集まった同じ大学生の皆さんの前で発表したことで、志に溢れた多くの学生の考えにも触れることができ、強い刺激を得ました。大学の授業の中で少しずつ語学力を磨き、文学や詩の読み方を知りながら、その授業の合間に興味を持った映画や小説に触れていく中で、個性的な先輩方とも出会い、日夜様々な話題について語り合いました。その多くが欧米言語文化学科を通じての出会いであったことから、この学科の伝統的な文化への愛が感じられます。退官される先生のドキュメンタリー映画を撮ることもできました。
     3回生の前期には、新しい場所で挑戦したいという思いから、半年間ドイツへの留学を行わせていただきました。その間支えて下さった多くの方々には本当に感謝しています。留学中にお気に入りの作家を見つけ、三回生の後期からは図書館にある作家の著作や先人の研究を読み、そこでやっと大学生らしい研究のようなものを始めました。先輩たちも卒業していき、私が4回生になった年の6月には、日本を代表する映画監督の山田洋次さんを府立大学にお招きし、学生とのトークを行うという企画を一年越しに実現することができました。この企画では、立案に教養科目でお世話になったK 先生が、準備に他学部、他大学の一緒に企画を動かした仲間が、広報にはA教授をはじめとする欧米言語文化学科の先生方が、当日の運営には同級生や先輩方が、そして観客として沢山のお世話になった方々が、力を貸して下さりました。こうした欧米言語文化学科で得た学びの日々は、一生忘れることはできないでしょう。
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